蹴って、殴って、映画見て、人生で直面でするあらゆることを探求していますか?
さて、バレンタインデーといえば、恋愛映画ですね。
「バレンタインデーだからって恋愛映画!?映画なんてその時の気分によって観たい映画を観ればいいでしょ!」
そう正解!あなたは正しい!その通りです!
でも、なにを観ようか迷っているときには、何かしらのきっかけがあれば決めやすかったりもしますよね!?
バレンタインデー前後には、恋愛要素がある映画を鑑賞の選択肢に入れるというのはいかがでしょうか?
というわけで、今回も独断と偏見で映画をオススメしたいと思いますが、男目線だけで恋だの愛だの言うのもなんなので、わたしミカミのパートナーのオススメも併せて紹介します。お前ら浮かれすぎや、というツッコミはご容赦くださいませ。
お恥ずかしながらしゃしゃり出てきました。妻のAです。
恋愛映画が大好きな方にはもちろん、たまには観る方、普段は恋愛映画を避けている方にもおススメしたい映画をいくつかのカテゴリーに分ける形式で紹介させていただきます。
どうぞご覧ください!
カップルで観てほしい!おススメの映画!
まずは王道(!?)恋人なりパートナーなりステディと盛り上がったり、恋愛について一緒に考えたりできる映画はいかがでしょうか?
もしくは、相手の気持を知りたくて探りを入れたり鎌をかけたりしている友だち以上かもしれないあの人といっしょに観て、こっそり反応をうかがってみるのもありかもしれません。
そんな”2人用”の映画をチョイスしてみました!
ミカミのオススメ:ムーラン・ルージュ、キング・コング(2005年ピータ・ジャクソン監督作)
パリにあるキャバレー「ムーラン・ルージュ」を舞台に繰り広げられる歌と踊りのラブストーリー。
バズ・ラーマン監督作品に特有のキラキラして眩しい映像や、時代や歴史考証など関係なくその場で盛り上がることを優先する音楽のチョイスなどの過剰なファンタジー要素に対しては好みが分かれると思いますが、バレンタインデーにはこんな高級なお菓子箱や宝石箱を広げたようなサービス精神満載の映画もよいのでは!?
娼館をこんなにポップに描いてよいのかとかパトロンがかわいそうとか…気になるところはあるけれど…まぁええやないですか!
モンスターパニック映画ではありますが、種族・文化・環境を超えた愛の話ともいえる作品。
コングの純粋な恋心とその想いからの行動によってヒロインが心を動かされる様子には説得力がありますし、きっと異形のモンスターであるコングに感情移入してしまうことでしょう。
舞台作家とキングコングの間で揺れる乙女心を馬鹿にできる人などこの世にいるのでしょうか?もしそんな人がいたら僕はとてもいやだなぁ!!!
キングコングといえば”エンパイアステートビルで美女を片手に暴れるコング”というイメージしかない方にはぜひこの作品を観ていただきたい。そのシーンが全く違う印象となるに違いありません。
エイドリアン・ブロディは好きです。
人造クリーチャーとかプレデターとか、異形の生き物との共演が多いイメージです。
Aのオススメ:デッドプール、アバウト・タイム
2人が辛い生い立ちを冗談まじりに打ち明け合って心を通わせる初デート、カレンダーガールの曲に乗せて創意工夫を凝らしてイチャつき倒す幸せな日々、相手を思うあまりの独りよがりな行動が裏目に出るという現実にもありがちな不幸、拒絶されるのが怖くて求めることができない葛藤・・・
「デッドプール」は、日陰で生きる傭兵ウェイドと娼婦ヴァネッサの純愛を描いた大人向け(R指定)ロマンティック・コメディの傑作です!
ジーナ・カラーノが「こんなホセ・カンセコみたいな女」と言われていた場面では、映画館で声を出して笑ってしまいました。
今年公開の「デッドプール&ウルヴァリン」も超楽しみ!デッドプールはMCUを救うことができるのか!?
もしもあの時〇〇していればとか、もしもやり直せたら〇〇するのにとか、「もしも」亡霊に取り憑かれたことがある人は多いのではないでしょうか?「もしも」を叶えてくれるタイムトラベルとラブコメの相性がいいのは、恋愛では特に取り憑かれやすいせいかもしれません。
けれども、その「もしも」が思い通りになれば、本当に上手くいくのでしょうか?
人の気持ちは変えられないし、気持ちを伝えるにはひたすら向き合うしかないし、日々の積み重ねが人生を作っていくんやし今を大事にするんやで〜、と諭してくれる作品です。
この際言っちゃう、マイ恋愛映画!
いろいろと見透かされそうで気恥ずかしいですが、お気に入りの恋愛映画を紹介させていただきます!
ミカミの、俺の恋愛映画:トゥルー・ロマンス
今思えば「そんな都合のええことあるかい!!」とツッコミを入れたくなるようなお話ですが、おとぎ話として観てください。
その昔この映画の良さがわかるような女性と出会えたらなぁと妄想していたころが懐かしいと同時に大変恥ずかしいです。男性からの目線中心の恋愛映画ではありますが女性からの支持も多い映画という印象もあります。
未見の方は、今観ると、キャストの豪華さにも目が奪われるのではないでしょうか?
若きタランティーノが書いた、気の利いたセリフと思わぬ展開に心が躍ること間違いなし!
デニス・ホッパーとクリストファー・ウォーケンが茄子について語り合う名場面を、Amazon prime が配信していないことに震えています。
Aの、私の恋愛映画:ブルーバレンタイン
打ちのめされました。立てなくなるまでボッコボコ。
見終わってもお腹抱えたまま立つことができず、とりあえずもう一回再生しました。再び、打ちのめされました。
かつてはお互いを魅了したり救ったりした部分が、今はどうしようもなくすれ違ってしまう原因になるという、できれば見て見ぬ振りをしたいほどのやるせない現実。
全ては変わる。夢も希望も、私自身も変わる。だから、永遠は未来に向かっては存在しえないという絶望。
それでも、輝いていたあの日々は確かにあって、永遠に輝いているという希望。
2人の過去と現在がミルフィーユのように交互に映し出され、そのたびに観ている者の一番柔らかい部分に響きます。
人物の心の動きや行動が身につまされるほどリアルなせいで、ついつい「女が酷い」だの「男が分かってない」だのと断罪したくなるので、カップルで観るとケンカの種になるかもしれません。
心身の調子がいいときに、ひとりで観ることをオススメします。
なぜこんなヘビー級4団体統一チャンピオンみたいな映画をとりあえずもう一回再生するのか、全くもって理解に苦しみます!
あえてバレンタインデーに観たい!失恋映画!
縁起が悪いと言われるかもしれませんが、恋には始まりがあれば終わりがあります。そして、そもそも始まらなかったりもします。良質の失恋映画を観ておくことで、あなたの心にワクチン接種!
ミカミのオススメ:her/世界で一つの彼女
個人的にスカーレット・ヨハンソンの声が好きで、「声を聴いているだけで満足やし、それだけの作品があってもええぐらいやわ〜」と思っていたら、もう既にありました。
今が絶頂期のホアキン・フェニックスがイマイチさえないけど比較的まともな中年男性を演じ、AIに恋をします。AIには実体がなく、あるのは声と知性とユーモアといった”内面”のみ。
人格や内面は大事ですが、それのみで人間は対象を愛せるのか?そして愛せたとしてそれに満足ができるのか?そんなことを考えさせられる作品でした。
Aのオススメ:マジック・マイク ラストダンス
男性ストリッパーを描いたマジック・マイクシリーズの最新作では、麗しい筋肉たちが、女性が本当に喜ぶストリップダンスを模索します。(テーマだけで最高やわ〜)
女ではなく男が脱ぐという点でシリーズ1作目も画期的にご機嫌な映画でしたが、今回は女性が望んでいることは何かを真剣に考えるところまで進化しており、ダンスの方向性や演出もかなり変わったなという印象です。(ええわ〜マジックやわ〜)
なお、生きとし生ける全ての老若男女に届けとばかりに、作品中で何度も念押しされるメッセージがありますが、それは女性にとって最も大切なことは「(女性の)同意」を尊重するということです。
女が身を委ねることができるのは、心からの同意を与えた後のこと。
力や雰囲気で押し流した先にエロスはない、それを分かっているからこそマイクのダンスは夢のようにエロい。
そして、君の良いところを知ろうともしない奴のことなんか、とっとと忘れちゃいな
あえてバレンタインデーに観てやりたい!アンチバレンタインデー映画!
ミカミのオススメ:シン・シティ
あえて自分の幸せに背を向けて暴力の世界に身を投じる男たちの話(カッコいい女も多数登場)。
バレンタインデーで浮かれている男女を尻目に、大人ならウイスキーを片手に、未成年や下戸の方は麦茶やほうじ茶をウイスキーグラスやウイスキーのボトルに入れて、ハードボイルドの世界を味わうのはいかがでしょうか?
ただ、ウイスキーにはチョコレートが合うんですよね、皮肉なことに。
Aのオススメ:MAD MAX 怒りのデス・ロード
誰が好きとか振られたとか、眠いこと言ってる場合じゃない!
ワイブスのように覚悟に目覚め、フュリオサのように不屈の希望を抱き、鉄馬の女たちのように未来を握りしめて駆けろ!
という感じで、”チョコレートを食べながら観たい映画”を紹介させていただきました。
いわゆる恋愛映画もありますが、普通の恋愛映画ランキングには入らないような映画も紹介できたかと思います。
もし気になった映画があれば、バレンタインデーじゃなくてもチョコレートがなくても、ぜひこの機会に観てみてください(^^♪